山形県 村山産業高校 農業環境科緑地保全コース3年生のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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樹氷が減っている 元になる木アオモリトドマツの再生復活に挑む

山形県 村山産業高校 農業環境科緑地保全コース3年生のみなさん

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蔵王連峰の特殊な気象条件と樹々が創り出す、世界でも珍しい氷と雪の芸術品。スノーモンスターとも呼ばれる「蔵王の樹氷」が減り始めているという。樹氷の元になる木「アオモリトドマツ」の枯死が進んでいるためだ。

原因は、2013年から2016年にかけて大量発生したトウヒツヅリヒメハマキによる食害と、2016年以降、衰弱した木の幹に入り込み加害するトドマツノキクイムシで、蔵王の広範囲で枯死する木が目立ち始めた。

近い将来、今までのような「蔵王の樹氷」が観られなくなるかもしれない。と危機感を覚え、立ち上がったのが山形県立村山産業高校農業環境科緑地保全コースで学ぶ3年生だ。生徒たちは林業や森林科学などを学習しており、その成果を生かして、アオモリトドマツ再生に向け、増殖、保護のための研究に取り組んでいる。

アオモリトドマツを増やす試みとして、2019年に林野庁山形森林管理署が試験植樹を行ったが、国立公園の特別保護地区では規制が厳しいため自然環境を変えるような対策は難しく、また、虫害対策の薬剤散布も天然林での実施は困難なのだとか。

そこで注目されるのが、同校生徒の研究だ。今年10月、森林管理署署員と蔵王ロープウェイの地蔵山頂駅周辺に赴き、署員の指導でアオモリトドマツの苗木を採取。学校に持ち帰り、茎を培養し、人工的に増やすための研究を進めていく。さらに同署から種の提供を受け、効率的な苗木の生産方法も研究する。

生徒たちは「観光資源の樹氷の景観を残したいという気持ちから、自分たちに何かできることはないかと思った。再生できるようにがんばりたい」と意気込む。
(2022年11月掲載)
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