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「アンネのバラ」題材に平和つなぐ思い映像化 最優秀賞受賞

京都府 京都府立福知山高校附属中学校 放送部3年生のみなさん

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「なぜ学校に、アンネのバラが?」。このひとつの疑問が、京都府立福知山高校附属中学校の放送部員の手によって、全国1位の映像作品を生み出すスタートとなった。

きっかけは今年4月の授業で、第二次世界大戦時のナチスドイツによるユダヤ人迫害やアンネについて学んだことから。

同校本館横に植えられた「アンネのバラ」を調査した約7分の作品で、同部の3年生8人が脚本、撮影、編集、ナレーションを分担して製作した。

「アンネのバラ」は、アンネが平和への祈りを綴った「アンネの日記」に感動したベルギーのバラ育種家が作り出した新種で、深紅、黄色、ピンクと変化するのが特徴で、深紅がアンネの生きようとする強い意志を、黄色が優しさと清楚さを、ピンクが平和への願いを象徴しているという。

部員たちは、接木で増やし、全国へ送る活動を始めた綾部市の高校教員の方の息子さんが同市に在住していることを知りインタビューを実施。アンネのバラが日本に贈られた経緯や込められた想いなどを聞いた。

また、生徒たちが「アンネのバラ委員会」を作り、バラの世話や一般公開などの平和活動をしている東京の高井戸中学校にオンラインで取材。作品の最後に「バラに込められた想いを多くの人につなげていくことが、受け継いだ私たちの使命」と締めくくった。

部員たちは、『平和をつなぐバラ』と題して「第39回NHK杯全国中学校放送コンテスト」のテレビ番組部門に応募し、最優秀賞を受賞した。

「うれしかった」と受賞を喜ぶ部員たちは、アンネのバラを通してアンネの願った命の尊さ、平和の大切さを世代や地域を越えてつないでいきたいと話している。
(2022年10月掲載)
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