栃木県　佐野東高校　学習支援ボランティアのみなさんの善きことニュース

今年、創立１１５周年を迎えた栃木県立佐野東高等学校。特色ある教育活動のひとつ「社会貢献力を高める地域連携活動」では、生徒も積極的に取り組んでいる。今年の８月には初めての試みとして、生徒有志がこどもクラブ（放課後児童クラブ）で夏休み学習支援活動を行った。

教職員や保育士を志望職種とする生徒たちが、ボランティアで子供たちとふれ合う体験の場を設けようと、同校が企画。佐野市に対し、今回の学習支援活動への参加を希望する生徒の、こどもクラブへの派遣を要請した。市からは「高校生の柔軟な発想に期待している」と快諾を得て、８月３日〜９日（土日を除く）の５日間、佐野こどもクラブ（佐野小学校内）と城北こどもクラブ（城北小学校内）への派遣が決まった。

生徒が自ら考え参加を決めることで主体性、行動力などを養うことも目的としており、今回は約４０人の生徒が手を挙げ、交代で子どもたちを指導。約３０分間の学習のサポートだけでなく、子供たちの想像力を豊かにする絵しりとりやカードゲームなどのメニューも用意した。

新型コロナウイルス感染拡大した時期だったこともあり、メニューを変更する事態になったが、リーダーを務めた生徒の柔軟な対応で、無事実施することができた。

「わかりやすい」「楽しかった」と笑顔の児童に、「子供が好きで、教育関係に進みたいと思い参加した」という生徒は、素晴らしい経験ができたと手応えを感じた様子だった。

同校では冬休み、春休みの実施も検討したいと語っており、市こども課では「この取り組みが市内の高校にも広がってほしい」と期待していた。