滋賀県　近江八幡市立八幡中学校　生徒会のみなさんの善きことニュース

近江八幡市立八幡中学校の生徒会が、登校日に発行する日刊学内新聞「輝け！八中みんなの学校」が、２０２２年２月１７日、創刊８０００号を達成した。日々新聞を制作できるのは誇り、と語る生徒たちは、「これからも伝統をつないでいく」と意気込む。

創刊は１９８４年５月。荒れた状態にあった同校を変えようと当時の教員が発行を始め、６０号から生徒会執行部が受け継いだ。当初、生徒の新聞への関心は薄く、廊下に捨てられていたこともあったそうだが、生徒会は休むことなく毎日発行を続けた。

記事の企画は生徒会に任されており、Ｂ６版の紙面に学校行事や修学旅行、体育祭などの報告、校内の出来事、生徒間のちょっといいことなどを取り上げて掲載している。執行部のメンバーが日替わりで担当。テーマに沿って１〜２人が取材、編集を行っており、創刊以来、記事も絵も全て手書きしている。毎日、生徒、教職員の全人数分印刷し、各クラスの帰りの会で読み上げられる。生徒間のコミュニケーションを支える役割も担っており、今では『八幡中の文化』と呼ばれるまでになった。

記念となる８０００号では、校内投票で決まった同校のゆるキャラ「でっちくん」を発表。生徒投票と保護者投票でそれぞれ１位になったゆるキャラを組み合わせたもので、紙面では「でっちくん」を中央に、校長と生徒会長がコメントを寄せた。

「自分も書きたい」と生徒会に入ったという生徒は、「毎日制作するのは大変だが、発行に携われたのは誇り。今後も執行部みんなで協力し、バトンをつなげていきたい」と話している。