山口県 長門市立通(かよい)小学校 児童のみなさんの善きことニュース

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善きことをした小学生・中学生達

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400年続く地域伝統の鯨唄 私たちが守り、歌い継ぐ

山口県 長門市立通(かよい)小学校 児童のみなさん

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1874年創立の長門市立通小学校。約150年の歴史の中で児童は地域との交流を深め、地元を愛する心を育んできた。

児童は、1985年から通鯨唄保存会の指導を受け、通地区で歌い継がれる「通鯨唄」(長門市無形民俗文化財)の伝承活動に取り組んできた。

「通鯨唄」は、古式捕鯨が盛んだった北浦捕鯨の基地として栄えた通浦で、400年ほど前から捕鯨の季節に作業場や宴席で歌われた労働歌、祝い歌で、鯨太鼓を中心にまるく座り、両手をすり合わせながら歌うのが特徴で、鯨への感謝と哀悼の想いが込められている。

児童は、学習発表会や「通くじら祭り」などで披露しており、その力強い歌声は地域の人々から高い評価を得ている。

同校では、1990年から3学期に6年生が、下級生へ鯨太鼓のばちと法被が受け渡す「鯨唄引き継ぎ式」を開催しており、今年も2月25日に全校児童、通鯨唄保存会、地区住民、教職員が参加して実施された。式では、はじめに児童全員が鯨唄「祝え目出度」と「朝のめざめ」を歌い、続いて引き継ぎを行った。6年生の代表が、指導を受けた通鯨唄保存会に感謝の気持ちを伝え、下級生に「通伝統の鯨唄を守り続けてください」と励ましの言葉を贈った。ばちと法被を託された下級生の代表が「先輩方の思いを引き継いでいきます」と応え、1〜5年生だけで「祝え目出度」を大きな声で歌い上げた。

小学校生活最後の鯨唄を歌った6年生たちは「鯨唄は通の宝。守り続けたいという思いで練習してきた。大人になっても歌っていきたい」といい、「下級生は自信を持って歌い続けて欲しい。頑張って」とエールを贈っていた。
(2022年4月掲載)
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