北海道　ニセコ町立ニセコ中学校　３２人の１年生の善きことニュース

「ニセコに誇りをもち、たくましく生きる生徒」を目指す子ども像とするニセコ町立ニセコ中学校。総合的な学習の時間でも、全学年を通して「ふるさと学習」に力を入れている。

２０２１年度は、１年生３２人がタブレットを持ってニセコ町内を調査し、その結果をまとめた問題集「ニセコガイド検定」の作成に取り組んだ。全校生徒や町民がガイド検定に挑戦することで、ふるさとニセコの良さを再確認してもらうことを目標としている。

３２人は、昨年６月からニセコならではの文化や歴史、魅力を知ろうとフィールドワークを実施した。役場や店舗、農家、神社、道の駅などで取材した内容をもとに１００問以上の問題を作成した。担当教諭が６０問を選び、「観光」「歴史」「農業」「自然」「その他」のカテゴリーに分けてウェブ問題集にまとめた。

問題は２〜６個の選択肢から正解を選ぶ形式。難易度は意外に高く、現在のニセコ駅の開業当初の駅名は、ニセコ町の農業従事者の数は、など出題範囲も多岐にわたり、設問を通してニセコを広く深く学ぶことができる。

１年生は「フィールドワークや問題を作る中で、改めてニセコの良さ、魅力を知ることができた」と満足そう。

ガイド検定に挑戦した２・３年生は「意外に知らないことが多かった」「町の人にとっても勉強になると思う」と話していた。

今年３月、「ニセコガイド検定」は同校ホームページで公開された。生徒たちは「地域の人や観光客、全国の人にも解いてもらって、ニセコへの関心を高めてくれれば」と願っている。