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善きことをした高校生達

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学校給食1人年間17.2キロも廃棄。食品ロスゼロへ、地域に訴え

北海道 Whose×Foods Projectのみなさん

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2021年12月26日、北海道静内町の生活センターで、地域住民とおにぎりのぬいぐるみを作って、食品ロスの深刻さを実感するイベントが開催された。実施したのは、地域の高校生で構成する「Whose(フーズ)×Foods(フーズ)Project(プロジェクト)」のメンバーだ。

同プロジェクトが組織されたのは2019年6月。メンバーの一人が飲食店でアルバイトをしていた際、日々、大量の食品が捨てられる実態を知ったことから、「高校生の私たちにも出来ることがあるはず」と、食品ロスに興味のある生徒共に立ち上げた。

食品ロスとは、本来食べられるにもかかわらず捨てられてしまう食べ物のこと。学校給食も例外ではなく、環境省によると、2013年度の全国の学校給食での食品廃棄量は年間一人当たり約17・2キロ。一個100グラムのおにぎり172個分にもなる。そこで同プロジェクトでは、地域住民にも食品ロスのことを知ってもらおうと、「おにぎりのぬいぐるみ」を作って表現するイベントを企画。昨年12月の活動では、親子連れや小学生など約20人が参加し、裁断したフェルト生地を縫い合わせて綿を詰め、おにぎりの形をしたぬいぐるみを20個製作。お菓子釣りやビンゴなどで交流を楽しんだ。

参加者は「好き嫌いしないで食べてもらいたいなと思った」。小学生は「縫い方が難しいところもあったが、高校生のお兄さん、お姉さんが優しく、分かりやすく教えてくれた」と笑顔に。

メンバーは、今後も地域の人々と協力し、172個を完成させる予定と言い、「後輩たちにもこの活動について理解してもらい、持続可能な活動にしていってほしい」と話していた。

なお、完成したおにぎりのぬいぐるみは、今年3月にオープンしたコープサッポロ静内店に展示されている。
(2022年3月掲載)
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