佐賀県　佐賀商業高校　さが学美舎（さがまなびや）研究部のみなさんの善きことニュース

全国に先駆けて全県立学校に電子黒板を整備し、生徒１人１台の学習用端末を導入するなど、ＩＣＴ（情報通信技術）教育先進県として知られる佐賀県。中でも『佐商プライド』をキャッチフレーズとする県立佐賀商業高校は、オンライン教育に向けた環境整備をいち早く取り組み、情報処理科３年生のさが学美舎研究部が運営するインターネットショッピングモール「さがまなびや」は、その成果の一つだ。

同研究部の生徒たちが、２０２１年１１月から全５回、シニア世代対象の「スマートフォン教室」を地域の公民館で開講した。

きっかけは、新型コロナウイルスワクチン接種に際して、ネットでの予約操作が難しいとの高齢者の声を聞いたことから。

生徒たちは「シニア世代にｅスポーツを！」をテーマに、高齢者がＩＣＴをもっと身近に感じてもらえるよう、スマホ教室の実施を決めた。

スマホを日常的に使ってもらうために生徒が取り組んだのは、用語をわかりやすい言葉に変換して伝えること。教室では生徒たちが参加者に電話番号の登録方法やインストールの仕方、アプリの使い方などの基本操作を、一人一人の理解度を確認しながら伝授していった。スマホを使いこなして、ネット社会へ参加してほしいという生徒たちに、参加者は「日頃の疑問を解決することができた」「学んだことを仲間たちにも教えたい」と感謝していた。

生徒たちはこれらの活動をまとめて、１２月１１日に開催された「佐賀県高校生ＩＣＴプレゼンテーション大会」に出場し、最優秀賞を獲得。同校の他の参加チームと共に学校賞も得て、２年連続W受賞を達成した。