大阪府 堺工科高校 定時制課程のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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今年も被災地で包丁研ぎ 今後も続く支援活動

大阪府 堺工科高校 定時制課程のみなさん

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大阪府立堺工科高校定時制課程の生徒たちは、東日本大震災から10年過ぎた今も、被災者を支援する活動に積極的に取り組んでいる。

柱になっているのは、地元堺市の伝統産業「堺打刃物」(国指定伝統工芸品)や「お線香」作りを習得する「堺学」で学ぶ生徒たち。

東日本大震災が起きた当時の先輩たちが「何かできることしよう」と声を上げたのが、今に続く支援活動のきっかけだった。

同年8月、岩手県遠野市を訪問し、小中学校へ生徒が作成した刃物102丁を寄贈したのを皮切りに、遠野市の市花「やまゆり」の香りのお線香と、岩手県釜石市の市花「はまゆり」の香りのお線香を作成・販売し、10月、その剰余金を両市に寄贈している。

2013年3月、釜石市を訪問した際、お線香の原料の椨の木(たぶのき)が同市の市木であることを知り、9月、同市の椨の木を使ってお線香800箱を作成。「絆」と名付け、翌年3月の追悼式の参列者全員に手渡した。

生徒たちは包丁などの刃物は被災地を訪問し、寄贈することを原則にしている。2016年からは、それまで寄贈した包丁と津波の被害などで切れ味の悪くなった包丁の研ぎ直しなども実施。今年の11月16日〜19日には、3人の生徒たちが宮城、岩手両県を訪れ、包丁研ぎを行った。「長く使ってもらえてうれしい」と語る生徒たち。19日に出向いた釜石市鵜住居町では、約50本の包丁を研ぎ直した。

生徒を指導する教諭は「震災を風化させないためにも被災地に足を運ぶことが大切」と話す。震災を語り継ぐことと支援活動に節目などないという生徒たちは「今後も脈々と受け継いでいく」と力を込める。
(2021年12月掲載)
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