和歌山県 熊野高校 Kumanoサポーターズリーダー部のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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上半身覆うAEDシートを開発 地元の施設や白浜空港などに贈る

和歌山県 熊野高校 Kumanoサポーターズリーダー部のみなさん

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地域内外から『ボランティアの熊野』と呼ばれる和歌山県立熊野高校。中でも「地域に根ざし、地域に貢献する高校生リーダーを目指して」をモットーに設立されたKumanoサポーターズリーダー部は、防災ボランティア、高齢者や子供たちとの交流など多岐にわたる活動を展開している。

同部が2019年秋から取り組んでいるのが、自動体外式除細動器(AED)を使う際に、患者の姿が周囲に見えないように体を覆う「AEDハートフルシート」の製作と普及活動だ。

全国の高校では男子生徒に比べ、女子生徒には胸などの露出を気にして、AEDが使われにくい傾向にあることを知った当時の3年生部員が、患者のプライバシーを保護するシートの開発を企画。消防署の助言を参考にシートの素材選びや大きさ、重さなどを試行錯誤し、2020年6月に完成させた。

シートは水を弾くナイロン性で、縦約50センチ、横約80センチ。心臓マッサージで手置く場所やAEDパッドを貼る場所を示すワッペンを付けた。さらに、風でめくれないよう両サイドには廃雑誌を重し代わりに縫い込むなど、使いやすさ、わかりやすさにも配慮している。

すべて部員たちの手作りで、地元の上富田町内でAEDを配置している施設などに寄贈。「女性の視点での配慮を改めて考えさせられた」「若い女性職員もいるので、もしもの時に助かる」など高い評価を得た。

今年8月には白浜町の南紀白浜空港を訪れ、空港関係者に開発の経緯や取扱方法などを説明し、AEDシートを贈呈した。空港では早速、ビル1階のAEDの横にシートを設置した。

同部ではこれを機に、寄贈先を白浜町や田辺市などにも広げて行きたいと意欲を見せている。
(2021年9月掲載)
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