和歌山県 白浜町立三舞中学校 3人の2年生の善きことニュース

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善きことをした小学生・中学生達

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事故のないよう日置川で川遊びを 手作り看板で注意呼び掛け

和歌山県 白浜町立三舞中学校 3人の2年生

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和歌山県紀南の三大清流の一つ日置川(ひきがわ)の中流域、円を描くように蛇行する流れに沿って白浜町安居(あご)地区がある。「安居」の名の通り、居心地のよい景観を誇る集落に、1947年に開校した三舞中学校は、郷土を愛し郷土を守り、自ら考え判断して行動できる生徒の育成を教育方針としている。

生徒たちも郷土に役立つ活動を進めており、今年春には3人の2年生が日置川へ川遊びに来る人に、事故がないようにと注意を促す看板を作った。

昨年8月、安居の日置川に遊びに来ていた子どもと引率していた女性の2人が亡くなった事故を受け、9月にその予防策として何かできることはないかと、看板製作を企画した。

3人が手作りした看板は、高さ1・8メートル、幅90センチの木製で、パッと注目できるよう横80センチ、縦60センチ大の川の写真パネルをはめ込んだ。そして、楽しい思い出をつくって帰ってもらえるようにと、「日置川へようこそ」の歓迎の言葉とともに、川には危ない場所もあることを呼び掛ける「一部深いところに気をつけて」の言葉を添えた。

川は危ないと訴えるのではなく、安居に来た多くの人に地域と穏やかな日置川の魅力を伝えることが看板設置の目的という3人は、川を管理する県西牟婁振興局の許可を受けた後、熊野古道大辺路の「安居の渡し」近くに設置した。

「安居の渡し」は、昭和29年9月に廃止されたが、平成17年に地元の人々の手によって復活し、当時の風情を伝えている。3人は川遊びだけでなく、熊野古道を散策する際に利用してもらえたらと話している。
(2021年7月掲載)
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