徳島県 城西高校 植物活用科阿波藍専攻班のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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食べる、染める、創る 阿波藍の特色生かし商品開発

徳島県 城西高校 植物活用科阿波藍専攻班のみなさん

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徳島県立城西高等学校は、県の伝統文化「阿波藍」の研究に取り組んでおり、その中心として活動しているのが植物活用科阿波藍専攻班の生徒たちだ。同班では藍(タデアイ)の栽培から染料の「すくも」づくり、同校オリジナルロゴ入りの本藍染め商品のストール、マフラータオル、タオルハンカチの他、Tシャツ、「藍LOVEますく」などの開発、販売を行っている。

「食べる藍」にも挑戦しており、これまでフェナンシェ、藍ジェラートなどを商品化。今年5月には徳島市の天然酵母のパン工房と協力し、タデアイの乾燥葉パウダーを使用したクロワッサン「藍ワッサン」を開発した。

きっかけは、コックコートを染色するため同校を訪れたパン工房経営者が、同班が実現した食用藍パウダーのことを知り、協力を依頼したことから。

食用藍パウダーは、同班が無農薬栽培したタデアイの葉を天日乾燥させ、阿波市の障がい者就労支援センターでパウダー加工してもらっているもの。

生徒たちは、この食用藍を美味しく食べてもらいたいとの思いを込め、パン工房と開発を進め、麹と天然酵母で自然発酵させ、小麦のうまみを引き出したパン生地とあわせることで藍独特の風味を生かしたクロワッサンに仕上げた。抗ウイルス作用が科学的に確認された藍たっぷりの「藍ワッサン」は、週2回工房の店舗や食品スーパーで販売されており、生徒たちは「多くの人に食べてほしい」と願っている。

また同班は、7月、医療関係者への感謝とコロナ終息を願い、本藍染めの幟を徳島市の神社に奉納。生徒たちは、今後も商品開発や社会貢献活動などを通して、藍の可能性を広げていくと意気込んでいる。
(2021年7月掲載)
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