和歌山県 みなべ町立高城中学校 15人の2年生の善きことニュース

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激減、梅の受粉担うニホンミツバチ復活へ 巣箱を手作り

和歌山県 みなべ町立高城中学校 15人の2年生

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梅の生産量日本一を誇る和歌山県みなべ町の町立高城中学校の2年生が、今年4月ニホンミツバチの巣箱5箱を作り、校内や近隣の小学校に設置した。

生徒たちは1年生だった2月、地域の歴史や文化、産業、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」などを学ぶ同校独自の梅の里学習の一環で、ミツバチについて学習した。ニホンミツバチを増やす活動に取り組む高城地域共育協議会や梅農家の方を講師に、ニホンミツバチの生態や梅の受粉、豊かな森作りに重要な役割を担っていること、近年、外来種のセイヨウミツバチが用いられ、数が減少していることなどを学んだ。その際、講師からニホンミツバチの減少を止めるため、巣箱を作って学校周辺に設置することを提案された。

巣箱作り当日は、2人の講師に加えて、若い世代に世界農業遺産を伝える活動をしている「まちキャンパスプロジェクト」のリーダーや町役場うめ課の職員も参加。巣箱用の板は協議会が準備。15人の生徒は4班に分かれて、講師の指導で電動ドライバーなどを使って幅38センチ、奥行き42センチ、高さ39.5センチの巣箱を組み上げ、ニホンミツバチが好むミツロウを巣の内側に塗り、完成させた。

生徒たちは「巣箱作りは難しかったけど、みんなで協力して作業できて楽しかった」「減っているニホンミツバチを増やす手助けができてうれしい」「巣箱にニホンミツバチが入って、大きな巣を作ってほしい」と願い、定期的に観察を続けていくという。

同校では生徒たちが今回の活動などを通して、「ふるさとの山や森を大事にしていく気持ちを育ててもらえれば」と話していた。
(2021年6月掲載)
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