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善きことをした高校生達

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太宰府の梅を活用し商品開発 地域ブランドから世界へ

福岡県 福岡農業高校 食品科学科梅研究班のみなさん

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福岡県立福岡農業高校の食品科学科梅研究班の生徒たちは、地元特産の太宰府の梅を活かした商品を、行政や企業と連携することで次々と開発。地域のブランド化を強化する取り組みは、高い評価を得ている。

同班が商品開発を推進し始めたのは2009年から。2013年からは日本有数の菓子メーカーとタイアップし、梅レモン味や梅キムチ味などのポテトチップスを商品化。2020年度も企業と梅ギョーザや梅あんまんじゅうなどを共同開発してきた中で、福岡市の洋菓子店とコラボした梅チョコは、生徒たちにとって「太宰府の梅」を世界へ発信する商品となった。

生徒たちが太宰府市内の梅園で収穫し、加工したシロップとジャムの品質の良さに洋菓子店が惚れ込み、共同開発を持ちかけた。

9人の3年生を中心に、こんな味、形がいいのではと20を越えるアイデアを出し、店が試作し、改良を重ねる中で、生徒たちに朗報が。洋菓子店からフランス・パリ店での発売を提案されたのだ。「世界に愛される商品をと、開発への考え方、視点が変わった」という生徒たち。約半年かけて「梅の実入り」と「梅ジュレ入り」の2種類を完成させた。パッケージも生徒たちが考案。2021年2月から発売され、ホワイトチョコレートから溢れ出す梅ジュレやカリッとした梅の実の食感が好評という。

世界へと広がりを見せ始めた同班の開発商品。その売上の一部は、地域貢献策として梅園の維持、整備に役立てられている。昨年はコロナ禍の影響を受けた地元事業者を支援しようと、太宰府市に寄附された。
(2021年2月掲載)
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