新潟県　小千谷市立片貝小学校　１、２年生のみなさんの善きことニュース

１８７４年創立の小千谷市立片貝小学校。その歴史は、児童と地域との親交の積み重ねの歴史でもある。中でも、例年９月９、１０日に開催される「片貝花火」は、浅原神社秋季大祭奉納煙火大会としておよそ４００年の伝統誇る片貝町の一大イベントで、同校では５、６年生の鼓笛隊が参加し、盛り上げに一役買っている。

しかし今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、住民みんなが落胆し、寂しい思いをしていた。そんな地域の人々を励ましたいと、１、２年生５９人が人文字花火を学校に提案。９月２日、校庭で円形に並んで花火を表現。手にした赤や緑、銀色のポンポンを空に向かって振ると、「片貝花火」の四尺玉花火のようにキラキラと輝いた。さらに児童たちは、自分たちが描いた人文字花火をポスターにしようと考え、地域の方に依頼して小型無人機ドローンで空撮してもらった。

そして子供たちは、グループごとに写真にメッセージを書き込むなどして、ポスターを完成させた。

例年なら花火大会初日となる９月９日、５９人の児童は３つのグループに分かれ、それぞれ掲示を依頼する花火工場や郵便局、銀行、中学校、保育園、スーパーなど１１箇所を「片貝花火応援ポスターを貼りに来ました！」と元気な声で訪問した。

児童は「頑張って綺麗な花火になった」「町の人に元気になってもらいたかったので、みんなが笑顔で喜んでくれて嬉しかった」と話し、来年こそ「片貝花火」が開催されることを願っていた。