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善きことをした高校生達

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伝統と技術を後輩に 祭り中止の今年もねぶた制作

青森県 青森工業高校 ねぶた部のみなさん

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東北夏の三大祭りの一つ青森市の「青森ねぶた祭」。新型コロナウイルスの影響で中止となった今年も、ねぶた制作に取り組む高校生がいる。青森県立青森工業高校ねぶた部の部員たちだ。

同校は1993年からねぶたの制作を始めた。青森青年会議所の呼びかけに応えたもので、以来、はやし、ハネト(踊り手)、運行まですべて生徒が行っている。

28年連続参加予定だった今年も、1月から青森市の大星神社にまつわる伝説「雲谷の頓慶と妙見宮の鬼面」の制作に取り組んできた。しかしコロナによる長期休校で中断。祭りも中止となったが、3年生の部員らが部のねぶた作りの伝統と技術を後輩たちに伝えたいと、5月の連休明けから制作を再開した。

7月、紙張り作業に励む部員たち。3年生の仕事ぶりを真剣な表情で見つめていた2年生は、技術をしっかり習得し「まずは迫力あるねぶたを作りたい」と力を込める。

また同部の伝統として地域貢献活動がある。小学校や高齢者施設などのイベントでねぶたを運行させたり、ねぶた灯篭絵付け教室のサポートなどを行ってきた。今年は、「青森まちなかおんせん」に常設展示しているねぶたの修復作業を実施。2009年に同校が制作したもので、先輩の作ったねぶたを修復することで、部の伝統や技術を改めて学ぶことができたという。

そして、今年制作したねぶたも、コロナ次第だが、要望があれば市や町のイベントで披露し、元気を届けたいと話していた。
(2020年8月掲載)
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