静岡県 御前崎市立御前崎小学校 5年生のみなさんの善きことニュース

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善きことをした小学生・中学生達

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「元気に大きくなって」 育てたアカウミガメ海へ放流

静岡県 御前崎市立御前崎小学校 5年生のみなさん

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御前崎市立御前崎小学校では、1977年から同市の海岸で孵化したアカウミガメ(絶滅危惧種)の赤ちゃんを育てて、海へ放流する活動を行っている。

御前崎市は、海岸1キロ当たりのアカウミガメの上陸頭数・産卵数が本州で1番多く、一部の海岸は産卵地として国の天然記念物に指定されている。

同校では、例年9月に市のウミガメ監視員から子ガメを預かる。今回は20頭で、観察飼育するのは「カメ当番」の5年生。カメ当番の仕事は多岐にわたる。まず一頭一頭甲羅に個体番号をつける。世話は毎日3回、傷の有無などの確認や餌やり、水槽と水槽フィルターの掃除、海水の塩分を常に最適濃度に調整する他、歯ブラシなどで甲羅を丁寧に磨く。甲羅に餌の食べ残しなどが付いていると、別のカメに噛まれることがあるのだという。そして個体ごとの詳細な観察記録を記録簿に記入する。

9月から3月まで担当した5年生が6年生になると、4月から新5年生が引き継ぐ。今年は、新型コロナウイルスによる長期の休校があったが、カメ当番の児童は毎日登校して世話を続けた。

7月、大きくたくましく育った子ガメたちを海に放つ日がきた。当日は6年生と4年生も参加。あいにくの雨降りだったが、懸命にヒレを動かして海を目指す子ガメたちを、児童たちは大きな声で声援。そして見送った後、海岸清掃をしながら「ほっとしたけど寂しい。無事に大きくなってこの海岸に戻り、卵を産んでほしい」と願っていた。
(2020年8月掲載)
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