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善きことをした高校生達

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「復興酒」第2弾発売 売上の一部は被災地支援に

宮城県 宮城県農業高校 農業科作物専攻班のみなさん

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2013年、宮城県農業高校農業科作物専攻班の生徒たちは、東日本大震災で被災した地元の人々を励ましたいと、自分たちが栽培した酒米「蔵の華」を使った特別純米酒「復興太鼓 宮農」を商品化した。復興を願う思いと取り組みは、先輩から後輩へと受け継がれ、2019年、復興酒の第2弾、純米吟醸酒「樹徳邦穣(じゅとくほうじょう)」を商品化し、12月に販売を開始した。

今回の取り組みは、津波で大きな被害を受けた同校の新校舎が18年に完成したのを機に、全国から届けられた多大な支援への恩返しの気持ちを形にしようと、新たな復興酒の開発を企画。醸造は「復興太鼓」と同様、同県栗原市の酒造メーカーに協力を依頼した。

原料となる酒米は、今回も「蔵の華」を採用。育苗の必要が無い、水田に直播機で種もみをまく鉄コーティング直播技術を用いた低コスト、省力栽培に加えて、生徒たちは、食の安全・安心を追求、米ぬかで土壌改良するなど、農薬や化学肥料を慣行栽培の半分以下に抑える環境保全米として育成。品質や収量の向上にも成功し、県の奨励品種に認められている。

今回開発した「樹徳邦穣」は、繊細で切れの良さが特徴。地元酒販店を中心に販売され、売上金の一部を基金として積み立て、災害被災地への支援に活用する。

生徒たちは、2つの復興酒で地域を元気にすると共に「これからは支える側になり、少しでも手助けしたい」と意気込んでいる。
(2020年1月掲載)
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