長野県 岡谷市立神明小学校 児童のみなさんの善きことニュース

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善きことをした小学生・中学生達

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「生糸の町」の絹文化を受け継いで 蚕を学ぶ奨励賞受賞

長野県 岡谷市立神明小学校 児童のみなさん

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岡谷市立神明小学校では、児童を主体にした20年以上続く活動がある。蚕に関する実践的取り組みだ。

児童たちは、ふるさと岡谷がかつて世界一の生糸生産地だったことから、蚕を育て何かを創ってみたいとの思いを強くし、蚕に関わる学びをスタートさせた。

現在、子どもたちは同校の裏庭や学区内に植わっている桑の木の葉を集めて、蚕約5000頭を飼育。市立岡谷蚕糸博物館の指導のもと、学年別に繭からの糸取りや工作、染め、機織りの他、製糸業の歴史と地域の関わりなどを学習している。

2010年には同市で開催された「シルク・サミット」で児童たちが〈おかいこさまとの出会いから学んだ発見や感動!〉と題して発表。また、15年の「神明フェスティバル」では、児童や保護者など約500人の参加者を、300個の繭から取った一本の糸でつなぎ、絆を深めた。

こうした積み重ねの成果により、18年11月には蚕を飼育し、地域の蚕糸と絹文化の継承に貢献したとして、一般財団法人大日本蚕糸会の「第6回蚕糸絹文化学習教育奨励褒賞(蚕を学ぶ奨励賞)」を受賞した。同賞は、日本の蚕糸、絹文化に関する学びを概ね10年以上続け、文化普及に貢献した小、中、高校などに贈られる。児童たちは「蚕が一生懸命吐いた糸を大切に使いたい」「命の大切さを蚕から教えてもらった」と“おかいこさま”に感謝し、今後も学校の伝統として受け継いでいくと決意を述べていた。
(2019年2月掲載)
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