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善きことをした高校生達

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津波で生き残った校庭の桜 復興のシンボルに植樹活動

宮城県 宮城県農業高等学校 科学部のみなさん

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宮城県農業高等学校は東日本大震災により校舎が全壊。被災した生徒たちを勇気づけたのは、津波にのまれた校庭で生き残り、花を咲かせた桜だった。震災の翌年、科学部を中心に、校庭の桜を復興のシンボルとして未来へ残す復興プロジェクトがスタート。2015年には、岩沼市内の「千年希望の丘」二野倉公園で、部員たちが生き残った桜の組織を培養し育てた桜の苗の植樹会を、住民と一緒に実施した。その後も部員たちは桜の苗木の無料進呈や岩沼市玉浦地区での植樹活動を進めてきた。

今年3月には、市が震災で集団移転した玉浦地区の移転元地を整備したヒツジ牧場「いわぬまひつじ村」で、桜の植樹活動を行った。ヒツジ牧場での植樹は今回が初めてで、部員と同地区の住民約50人が参加し、大漁桜など4種類76本を植えた。

同部顧問の教諭は「見応えある桜に育ててほしい」と願い、住民も「いつか大きくなった桜の下で成長した生徒と花見をしたい」と話していた。

4月から新校舎での授業が始まり、培養した桜を校庭に植樹したいと話す部員たちは、桜の栽培方法だけでなく、津波被害にあった農地の環境回復に役立つ作物の研究も進めている。2月にはその成果の一つ「津波地域を変える 桜・バラと食物連鎖を用いた低酸素社会の構築」を「低酸素杯2018」で発表し、全国1167団体から選ばれたファイナリスト30団体の中から環境大臣賞金賞(学生部門)を受賞した。
(2018年4月掲載)
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