沖縄県 北部農林高校 食品科学科のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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アグー豚のラード普及拡大へ サクサク食感のスイーツ開発

沖縄県 北部農林高校 食品科学科のみなさん

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1902年創立の沖縄県立北部農林高校。郷土の歴史、文化や自然を愛し、地域社会に貢献する人材への成長を目指す同校の生徒は、これまで様々なプロジェクトに挑戦。戦後絶滅の危機にあった沖縄固有の豚「アグー」の復活、アグーを改良した同校オリジナル豚「チャーグー」の開発など、数々の成果をあげている。

その中で、食品科学科の7人の生徒たちが、廃棄されることの多かったアグーのラードの普及拡大を図る取り組みを行っている。はじめたのは昨年7月。生徒たちはラードの性質を研究し、他の豚のラードよりも不飽和脂肪酸やうま味成分のアミノ酸が多いことがわかり、考えたのがスイーツの開発だった。「アグーのラードは融点が低く、手で触れるとすぐに溶けてしまい、扱い方が難しかった」という生徒たちだが、クッキーに使うとさくさくとした食感になったと話す。さらに、校内アンケートを行い、甘味料に黒糖を使ったり、クッキーにクルミを入れたり、よりおいしくなるよう工夫を重ねて完成したのが、クッキーに紅芋ペーストを挟んだ「沖縄 ぎゅっと い〜ものサンド」だ。パッケージも生徒たちが考案した。

今年5月、名護市のナゴパイナップルパークで販売された新スイーツは、今後は沖縄県内の大手コンビニエンスストアでも販売される予定。「夏休みも休まず、みんなで集まって商品開発した」「多くの人に食べてもらい、アグーのラードの良さを知ってほしい」と願っていた。
(2017年6月掲載)
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