秋田県 大館国際情報学院高校 科学部のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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災害時の水の供給源に 秋田県北部の湧水調査

秋田県 大館国際情報学院高校 科学部のみなさん

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大地震など自然災害の被災地では、水の確保が課題となる。そこで、湧水地の水はどうだろう、と調査・研究に乗り出したのが秋田県立大館国際情報学院高校の科学部の部員たちだ。スタートしたのは2014年。当時1年生だった3人の部員が、能代市二ツ井町小繋沢の湧き水の硬度が低いことを知ったことがきっかけ。東日本大震災で地元の大館市の水道が止まったこともあり、地域の水資源に活用できるのではと考えたのだ。

3人は3年かけて秋田県北部の4市4町に分布する24カ所の湧水地に出向き、実地調査と採水を行い、水質や水量などの研究に取り組んだ。その結果、能代市や北秋田市など日本海側に近い湧水地の水質はマグネシウム濃度が高く、大館市や鹿角市など内陸部はカルシウム濃度が高い傾向が見られたことから、水質はかん養地域の地層や地質、火山活動と深く関係しているのではないかと考え、「災害で上水道が使えなくなった時、水を得る手段として役割が期待できる」とした。そして2016年、これまでの研究成果を発表すべく第14回「高校生科学技術チャレンジ」に応募。全国から寄せられた253件からファイナリスト30件に選ばれ、同年12月、東京で開催された最終選考会で優等賞を受賞した。

今年3月に卒業した3人は「今後も科学分野に理解を深め、いろいろなことに挑戦していきたい」と話している。なお、湧水の研究は後輩たちが受け継ぎ、研究を進めていく。
(2017年4月掲載)
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