長野県 伊那市立長谷小学校 3年生のみなさんの善きことニュース

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善きことをした小学生・中学生達

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お年寄り感動 故郷の民話「孝行猿」 福祉施設で熱演

長野県 伊那市立長谷小学校 3年生のみなさん

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伊那市立長谷小学校では、毎年秋、地元の民話「孝行猿」をテーマにした全校集会が開かれ、3年生による「孝行猿」の劇が上演される。

民話「孝行猿」は、江戸時代、冬のある日、猟師の勘助は猟に出て猿を射止め、家のいろりの上に猿を吊るして眠ってしまう。夜中ふと目覚めた勘助は、三匹の子猿たちが代わる代わる親猿の傷口に手を当てている姿を目にする。親を思う子猿たちに心打たれた勘助は、親猿の墓を建て二度と猟をしないと誓う・・・という物語だ。

同校では毎年、3年生が総合的な学習の時間に親猿の墓や孝行猿資料館を見学、地元の人から話を聞くなどして学びを重ね、自分たちで脚色した台本で集会当日に上演する。今年度の3年生は、妻と死別した勘助に注目。お腹をすかせた幼子のために止むなく猿を撃った話にし、親を思う子、子を思う親の情愛を際立たせた。

昨年10月、地域の秋祭りで披露した際、その舞台に感動した伊那市の複合福祉施設の職員から上演を依頼された。11月、施設を訪問した児童たちはお年寄りたちの前で熱演。「お母ちゃ〜ん、お母ちゃ〜ん、目を覚ましてよ」と歌う子どもたちの演技に涙するお年寄りもいて、「素晴らしかった」と大きな拍手がおくられた。

児童たちは「おじいちゃんやおばあちゃんたちが喜んだり泣いたりしてくれたのがうれしい」と笑顔に。同校では、昔から大事にされてきたこの民話を、これからも大切に守り、伝え続けていくと話している。
(2017年1月掲載)
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