広島県 油木高校 産業ビジネス科のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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耕作放棄地を活用 ナマズ養殖で地域農業を活性化

広島県 油木高校 産業ビジネス科のみなさん

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広島県立油木高校の産業ビジネス科では、農家の高齢化などで増加する耕作放棄地を活用し、新たな産業を生み出そうとさまざまなプロジェクトを展開している。

そのひとつが「ナマズプロジェクト」だ。

このプロジェクトは2010年にスタート。田に水を深く張るため草などに悩まされることもなく、10アールで3000〜5000匹も飼える。関東では1キロ3000円程度で取引されている。江戸時代はウナギより食べられていたと言われており、コラーゲンやビタミンB1など栄養も豊富で今後の普及が期待できるという。

まず生徒たちは校内に約100uの池を造り、600匹のナマズの飼育を開始。近くの小学校のプールに約2000匹の稚魚を放流し、本格的な養殖を始めた。

加えて生徒たちは、ナマズの消費拡大のためナマズ食の研究も進めており、「照り焼きはブリに、刺し身はフグやヒラメかカワハギに近い」と話す。昨年4月からは、毎月第4日曜日に町内の直売所「油木百彩館」で、自分たちが調理したナマズ料理を販売。「臭みもなくおいしかった」「家で調理してみたい」など、消費者の評価も上々という。

今年10月には、プロ野球で25年ぶりにリーグ優勝した広島カープの本拠地マツダスタジアム(広島市)でも、油木高校のナマズイベントとして毎年販売しており、生徒たちは「ナマズの商品性は高くビジネスチャンスは大きい。地域の特産品として全国に広めていきたい」と意気込んでいる。
(2016年9月掲載)
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