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善きことをした高校生達

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ホップ和紙作り体験会に150人参加 地域振興へ貢献

岩手県 遠野緑峰高校 生産技術科 草花研究班のみなさん

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岩手県立遠野緑峰高校では、野菜研究班の生徒たちの幻の伝統野菜「早池峰菜」の復活、草花研究班の生徒たちの同市特産のビール原料ホップの廃棄物「つる」を使った「ホップ和紙」の開発など、地域に根ざした振興策に取り組んでいる。

なかでもホップ和紙は、「第5回高校生環境活動発表会全国大会」環境大臣賞、「第65回日本学校農業クラブ全国大会」最高賞、「第3回イオンECO−1グランプリ」全国最高賞の受賞など高い評価を得た。

草花研究班の生徒たちはさらにホップ和紙の改良に着手し、花巻市の和紙工房の助言でノリウツギの樹液を紙すきの際のつなぎに採用。繊維が均一化し、厚さも従来の約4分の1の薄さにすることに成功、和紙の量産化や新商品開発への道を広げた。

その後、市内の伝承園で和紙作り体験会を開催。遠野ホップ和紙を育てる会の協力を得て、今年2〜3月には、市民と一緒にホップ和紙を使った押し花のしおりを制作。10月遠野市で行われる希望郷いわて国体サッカー競技少年男子に出場する選手団などに記念品として贈られる。また5月には、本校と育てる会が中心となって「遠野ホップ和紙工房」を実施。親子連れや観光客など約150人が参加し、9人の生徒の指導で紙すきやしおり作りを楽しんだ。

生徒たちは「県内外の人との出会いを通してホップ和紙の知名度を上げ、地域の新たな産業振興につなげたい」とさらなる意欲を見せてくれた。
(2016年6月掲載)
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