新潟県　長岡市立小国中学校　全生徒のみなさんの善きことニュース

今年の４月２８日、熊本県の小国町立小国中学校に、５００ml入の飲料水４８０本が届いた。送り主は新潟県の長岡市立小国中学校の生徒たち。１２年前の新潟県中越地震で被災した時、熊本県の小国中学校から「校名が同じ」という縁で、義援金と千羽鶴、励ましの寄せ書きが贈られた。色紙や手紙は今も生徒会室に残されている。

熊本地震で小国町も被災したことを知った同校の校長が色紙に気付き、生徒たちに相談。 「１２年前、先輩が受けた恩を今こそ返そう」「少しでも力になれれば」と、生徒会が被災地で不足しているという飲料水を熊本の小国中学校に送ることを、全生徒に提案した。

４月２２日、「安心してすごせる日が１日でも早く来ることを祈っています」など、全生徒が思い思いに励ましのメッセージを書き、ペットボトルに貼付けた。

２５日、生徒たちは「中越地震では私たちが助けられた。この水で安心してもらえれば」と熊本に発送。２８日、熊本の小国中学校に無事届けられた。

熊本の小国中学校では、５月６日、生徒会が新潟の小国中学校から飲料水が送られて来たことを報告。１２年前のことを覚えていてくれてうれしい、と、生徒たちはペットボトルを持って記念撮影した。御礼の手紙と一緒に新潟の小国中学校に送るという。

新潟の小国中学校では「恩を返すことは大切なこと。生徒たちが身をもって学ぶ機会になった」と話している。