宮城県 仙台工業高校 模型部のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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仙台空襲の記憶を後世に 「こま撮りアニメ」で映像化

宮城県 仙台工業高校 模型部のみなさん

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仙台市立仙台工業高校の模型部は戦前から続く伝統ある部。部員が激減し、廃部寸前にまで追い込まれたが、2011年、起死回生策として模型を使ったこま撮りアニメ作りを企画。以降、数々の作品を制作し、仙台短編映画祭に参加するなど、その実力は全国的にも知られている。部員も20人を越え、児童館や文化センターなどでの上映会、アニメ制作の講師をつとめるなど活躍の場を広げている。

戦後70年となる今年、同部は1945年7月10日の仙台空襲の記憶を後世に伝える映像作品「仙台空襲を語り継ぐ人々〜高校生が映した戦後70年の思い〜」を制作した。仙台市戦災復興記念館が依頼したもので、部員らが「こま撮りアニメと空襲体験者の話を合わせて映像に残したい」と提案し、制作が決まった。

4月、部員たちは「仙台の戦災・復興と平和を語り継ぐ会」の会員2人から体験談を聞いた他、被害が大きかった青葉区の川内地区などを体験者と訪ね、動画撮影した。

5月から映像制作を進め、米軍機による爆撃や火災が広がる場面、街が復興する様子など約6000こまを撮影し、アニメ化。取材映像を合わせた上映時間は約40分で6月に完成した。

7月、市戦災復興記念館の「戦災復興展」で上映され、大きな反響を得た。

部員たちは「仙台空襲の話は知らなかった。責任を感じながら作品を作った」「戦争は遠い話じゃない」と振り返る。顧問の教諭は「生徒たちは使命感を持って取り組み、貴重な経験を積んだ。成長したと思う」と話していた。
(2015年7月掲載)
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