静岡県　東海大学付属小学校　全児童のみなさんの善きことニュース

静岡市清水区の東海大学付属小学校では、地元の世界遺産三保の松原の歴史、文化、自然を体験的に学ぶ教育を行うとともに、三保の自然や環境を保護する活動にも力を入れている。

今年５月には、三保海岸の美しい景観を守るための美化活動と、三保の松原（羽衣の松）から「羽衣伝説」ゆかりの御穂神社につながる参道「神の道」の清掃作業を全学年の児童１４０人と保護者など約２４０人で実施した。

約５００メートルある参道は、樹齢２００年から３００年といわれる老松の並木道で、２００９年、松の根を保護するためユーカリ製の木道が整備され、車いすでも移動ができるようになった。

児童たちは、ペットボトルの水とたわしを使い、欄干周辺に溜まった泥や汚れ、コケなどを洗い磨き上げた。ペットボトルの水がなくなると、近所の民家が「ありがとう、がんばって」と提供。子どもたちは「はい！」と元気に返事をし、汚れの下から木の地肌が見え始めると、いっそう張り切って磨き上げていた。

参加した児童は「みんなで一生懸命磨いた。参拝される人が気持ちよく歩いてもらえたらうれしい」と満足そう。同校では「子どもたちの力でも三保松原を美しく保つことができる。三保海岸の清掃活動とともに今後も続けていきたい」と話していた。