北海道　海星学院高校　全生徒のみなさんの善きことニュース

ユネスコ憲章の理想を実践する「ユネスコスクール」に、北海道の私立高校で初めて承認された海星学院高校の生徒達は、地域から世界を視野にした貢献活動を続けている。養護学校や東日本大震災被災地でのボランティア活動、フィリピンへの運動靴支援や開発途上国の教育施設建設を目的とした書損じハガキ・未使用ハガキの収集など、その活動は多岐にわたる。

昨年５月には、トンガ王国にソロバン２６０丁を贈った。

この活動は、国際協力機構（ＪＩＣＡ）が発展途上国に教育・福祉関連物資を贈る「世界の笑顔のために」プログラムに賛同した生徒会が中心となり、今回で３回目の実施となった。ラジオなどで不要なソロバンの提供を呼び掛けたところ、保護者や多くの住民が協力。トンガに派遣されている青年海外協力隊員を通じて子どもたちに贈られた。

そして１０月末、トンガの子どもたちからの礼状がＪＩＣＡ経由で学校に届いた。「神の恵みのような贈り物」など感謝の言葉が綴られ、生徒会では「トンガの教育に貢献できた」「これも市民のみなさんのおかげ」と笑顔で話していた。

トンガでは、学校教育に日本のソロバンを導入しているが、高価なため常に不足しているという。そのため生徒会では今後もソロバンを集め、寄贈することにしている。

なお、５月の活動ではスポーツ用品や学用品、絵本などが寄せられ、ＪＩＣＡから世界中の子どもたちに届けられた。