岩手県　大槌中学校　２年生のみなさんの善きことニュース

東日本大震災から３年半、復興への歩みを進める岩手県大槌町。町の人々を元気づけるためにできることをしようと様々な活動に取り組んでいるのが、町立大槌中学校の生徒たちだ。

今年９月には、２年生３クラスの８９人が、盛岡市内の商業施設クロステラス盛岡前、百貨店カワトク前、肴町アーケード街の銀行前の３カ所に分かれて、大槌町の特産品を販売した。きっかけは、３年生が昨年暮れに作った大槌町の海産物とスイーツのコラボ商品を紹介したチラシが残っていたこと。「このチラシを使って何かできないか」と考えた結果、特産品の販売を岩手県の中心都市盛岡で実施することに決めた。

当日はクラスごとに１カ所を担当。背中に「大槌町からありがとう」と記した青色のはんてんを着た生徒が、のぼり旗を持っての宣伝やコラボ商品の注文チラシの配布、商品補充などを分担。「店」を切り盛りした。

販売した商品は、スイーツ、和菓子、海産物、野菜、蜜ろうなど、町を代表する商品に加え、同町に東日本大震災のあと設置された風の電話ボックスをモデルにした絵本「かぜのでんわ」などなど。

「いらっしゃいませ」「大槌の特産品です」と、生徒たちの大きな呼びかけに、多くの買い物客が足を止め、商品を次々と購入。子どもたちは「ありがとうございます」と笑顔で応えていた。