宮城県 山下第一小学校 児童のみなさんの善きことニュース

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善きことをした小学生・中学生達

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震災を忘れず未来へ 防災カルタ3年かけて完成

宮城県 山下第一小学校 児童のみなさん

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山元町立山下第一小学校では「災害と向き合い、たくましく生きていく児童」の育成に努めている。その中で3年生の総合学習として、東日本大震災の教訓や郷土を題材にした「山元復興防災カルタ」の製作を進めてきた。

同校のある山元町は宮城県の南部にあり、2011年3月11日の地震と津波で大きな被害を受け、同校は当日から6月中旬まで避難所となった。

防災カルタの製作は11年度の3年生(現5年生)からスタートし、現4年生、現3年生が受け継ぎ、今年1月に完成させた。

作品は「津波では みんなを信じて 「てんでんこ」」「すぐ逃げろ 津波の速さ 待ったなし」「携行品 ラジオに水に 非常食」など震災の記憶と教訓、「黒松は みんなを守った 町の木だ」「山元の 大きな苺 もう一度」など町の風景や名産品、「焦らない でもあきらめない 山元町」など復興への決意を表した51句。3年生の担任教諭が各句に合う写真を撮影した。

児童の中には震災のときに九死に一生を得た子どももおり、「津波を思い出すのが怖かったが、みんなとかるた遊びをすることで乗りこえている」と話す。

復興カルタは、東京の支援団体の資金協力を得て、昨年末に100セットを印刷。同校の防災教育で活用する他、全児童の家庭にも配り、防災意識の向上と郷土の復興への関心を高めてもらう。3年生は「先輩たちの思いを受け継げてうれしい」。5年生は「後輩たちが頑張ってくれた」と完成を喜んでいた。
(2014年3月掲載)
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