鹿児島県　加治木工業高校　生徒会、美術部のみなさんの善きことニュース

鹿児島県立加治木工業高校の生徒が、地元の名物「加治木まんじゅう」の販売店７店舗を紹介する「名物加治木まんじゅう食べ歩きＭＡＰ」２６００部を制作。「マップを見て食べ歩くことで、町の人も観光客も加治木の街や文化を知ってほしい」と、加治木駅や姶良市役所、地元の「かもだ想い通り商店街」などに設置した。昨年末には、鹿児島空港で生徒会役員ら６人が出向き、帰省客や観光客にマップ２００部と各店が無償提供した加治木まんじゅう４００個を配った。（マップの作成には、（公財）ＪＫＡの補助事業を活用）

加治木まんじゅうは、あん入りの酒蒸しまんじゅう。加治木で晩年を過ごした戦国武将島津義弘が、架橋工事の大工にお茶うけとして出したのが始まりと伝わる。

マップは、生徒会と美術部の生徒が地元への恩返しをしたいと発案。Ａ４判両面カラーで、表面には自分たちで取材した各店舗の写真に味や製法、あんの特徴などを載せ、裏面は７店の位置を紹介した地図と、加治木地区にある同校や加治木高校、龍桜高校の学校案内も掲載。美術部が考案したオリジナルキャラ「かじまんくん」を随所に登場させて親しみのあるデザインになるよう工夫した。

取材した生徒は「店ごとにこだわりがあるので、特徴がわかるようにまとめた」、美術部員は「見ているだけで楽しくなるようデザインした。多くの人に活用してもらえれば」と期待する。また、まんじゅう店も「地元を思う高校生の発想と行動力が素晴らしい。励みになる」と話していた。