新潟県　脇野町小学校　全児童のみなさんの善きことニュース

長岡市立脇野町小学校の児童有志約４０人が１０月１０日から１２日までの３日間、東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市を訪問。陸前高田市立広田小学校の児童や仮設住宅の住民と交流、学校田で育てた新米や応援メッセージ、２年生と３年生が共同で制作した長岡大花火をモチーフにした壁画や募金活動で集めた義援金を贈った。また、犠牲者の慰霊のための「白菊」と早期の復興を願う「金冠（きんかむろ）」などの花火を打ち上げた。

長岡市は毎年、８月の長岡まつり前夜祭で、戦災殉難者の慰霊と世界平和への祈りを込め、白一色の尺玉花火「白菊」を打ち上げている。このことを授業で知った児童が今年４月、「陸前高田市で白菊を打ち上げよう」と提案。７月から資金集めの募金活動を実施。地元の「三島まつり」や市役所前で市民に協力を呼び掛けた。「がんばってね」「絶対上げてね」と善意の輪が広がり、目標の二倍を超える約３７万円を集めた。

花火の打ち上げは、現地に花火師がいなかったことから、長岡市の花火師の方を訪ねて依頼、快諾を得た。

１１日の夜は、「白菊」や「金冠」など９発の花火が打ち上げられ、地元の人々の大きな拍手と「ありがとう」の声が夜空に響いた。

脇野町小の児童は「長岡は中越地震や中越沖地震で全国から支援を受けた。今度は私たちが恩返しする番」「陸前高田の人々が笑顔になってほしい。中学、高校になっても支援活動を続けたい」と話していた。