宮城県 亘理高校 普通科園芸コースと食品化学科のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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特産イチゴ復活へ20数年ぶりに栽培 ジャムに加工し販売

宮城県 亘理高校 普通科園芸コースと食品化学科のみなさん

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イチゴの生産量東北一を誇る宮城県亘理町は、東日本大震災でイチゴ農家の9割が被災した。町の特産品の復活と被災農家を応援したいと、昨年、亘理高校普通科園芸コースの4人の3年生が、同校農場のビニールハウスでイチゴ栽培に挑戦した。

品種は宮城県のオリジナルブランド「もういっこ」など3種。イチゴの栽培は時間と手間がかかるため、同校では20数年ぶりの取り組みで、4人は栽培の難しさに挫折しかけたこともあったが、より甘いイチゴを作ろうと水量を減らすなどの工夫を重ね、約50キロの収穫に成功。今春、このうちの35キロを使って、食品化学科3年生28人がジャムを作った。特産品復活を願った先輩の想いを、後輩が美味しく仕上げた。

同校では以前から地元産イチゴでジャムなどを作ってきた。28人は、4月22・23日の実習時間に、初めて学校産イチゴをジャムに加工、約200本を瓶詰めした。生徒は、へたを取った果実を砂糖と一緒に約1時間煮詰め、仕上げにレモン果汁で酸味を付けた。指導した教諭は「これまでに作った製品より甘みが濃くなった」と話す。

5月3日、「亘高農業祭」で1瓶150グラムを200円で販売したところ、すぐに完売。生徒は「先輩が丹精込めて育てたイチゴをおいしく加工できたと思う」と自信の表情。今回購入できなかった方々ために、5月中はジャムの製造を続け、秋の「亘高祭」やイベントで販売する予定という。
(2013年6月掲載)
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