兵庫県 播磨農業高校 園芸科のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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「ナシリンゴ」10年越しの初収穫 夢は特産品として商品化

兵庫県 播磨農業高校 園芸科のみなさん

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兵庫県立播磨農業高校園芸科の生徒が、今年大きな成果を挙げた。それが、ナシとリンゴの雑種として育種した新品種「ナシリンゴ」だ。雑種(ハイブリッド)であることを確定するには、DNA鑑定などでさらに研究を進める必要があるようだが、個性的な果実が実った。

2002年ごろ、当時の生徒から「ナシの食感でリンゴ風味の果物を作りたい」という案が出た。「これは生きた教材になる」と、担当教諭と生徒が大学や研究機関の協力で、ナシとリンゴのハイブリッド育成に取り組んだ。05年に校内に苗を植え、生徒と一緒に育ててきた。

07年からは毎年4月から5月頃にナシに似た白い花を咲かせたが、病害虫に弱く、実が大きくなるまで育つことは無かった。そんな先輩たちの失敗も糧に、現在では高さ2メートルを超える木に成長。今年は人工授粉の時期を早めて方法も研究し、100個ほど選んで袋がけしたところ、9月になって約30個が実り、最大350gまで成長した。

ナシリンゴは卵形で、表面は青ナシに似た淡い緑色にほんのりとリンゴの赤みが入っている。10年にわたる夢の結実を初めて口にした生徒は「日本ナシのようなシャキシャキした食感で、リンゴの甘い風味もあり美味しい」「収穫時はうれしかった。ケーキや洋菓子にも使えそう」と話していた。

指導した教諭は「不可能と思えることにも根気よく取り組むことの意味を生徒に実感してもらいたかった」と振り返る。そして「糖度や柔らかさなど、ナシリンゴの商品化への課題は多いが、今後も生徒と研究を続け、地域の特産品として商品化できれば」と期待している。
(2012年12月掲載)

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