岡山県 水島工業高校 建築研究部のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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勝間田高校校友会館の模型を2年がかりで製作、寄贈

岡山県 水島工業高校 建築研究部のみなさん

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東瀬戸圏の拠点都市として発展を続ける岡山県倉敷市に、1962(昭和37)年創立の県立水島工業高校がある。生徒たちは日頃の学びで習得した知識や技術を生かして、様々な貢献活動を展開している。

今年2月に開催された、第33回「水工創作展」では、建築研究部の生徒が2年がかりで製作した「県立勝間田高校校友会館」の模型が展示され、訪れた人の目を引きつけていた。

建築研究部は、岡山県の明治、大正、昭和初期の洋風建築の模型製作を主な活動としている。これまでに旭東幼稚園旧園舎(国指定重要文化財)や倉敷物語館、三徳園農業展示館の模型などを製作、寄贈などを行っている。

今回、生徒が取り組んだ勝間田高校校友会館は、1923(大正12)年に勝間田農林高校の校舎として建造。66年から校友会館として使われていたが、2008年に老朽化のため取り壊しとなった。

同部では、2010年、模型製作のモデルとして県内の木造近代建築物の写真資料の中から同会館を選択。県建築士会を通じて設計図を取り寄せ、当時の3年生8人が製作をスタート、昨年度から4人の2年生(現3年生)が引き継いだ。

2年がかりで完成した模型は実物の30分の1のスケール(幅約77センチ、高さ約44センチ、奥行約41センチ)。屋根や窓は2千枚を超えるヒノキ板を1枚1枚丁寧に貼り合わせ、精巧に仕上げた。「ドーマー・ウインドー」と呼ばれる採光の飾り窓などの特徴も、見事に再現されている。

水工創作展の会場には多くの勝間田高校同窓生も訪れ、その出来栄えに感嘆しながら懐かしそうにながめていた。

模型は、創作展終了後、建築研究部の生徒により、今年、創立110周年を迎えた勝間田高校に寄贈されることになっている。
(2012年4月掲載)
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