徳島県　半田中学校　陸上部６人の２年生の善きことニュース

四国の屋根と呼ばれる剣山の玄関口として古くから栄えた町、徳島県美馬郡つるぎ町に、町立半田中学校がある。同校の生徒は、地域社会とのつながりや貢献活動に力を入れており、老人福祉施設のお年寄りに、地域の人たちから学んだ伝統芸能（阿波踊りや獅子舞）を披露したり、手作りのプレゼントを持っての訪問をするなどして交流をおこなってきた。

障がい者の地域活動支援センター「すだち苑」とのふれあいもそのひとつ。すだち苑では、利用者が農作業や総菜作りなどに取り組んでおり、半田中学校の文化祭ではバザーに出店し参加するなど、日頃から交流を行ってきた。また今年２月には、生徒らによるアルミ缶回収で得た収益の一部を、生徒会からのささやかな贈り物として寄付をおこなった。

今回は、すだち苑から「自然がいっぱいで野菜をモチーフにした看板を作ってほしい」との要請が同校にあり、陸上部員の６人の２年生が手をあげた。

６人は、７月から構想を練り、放課後や部活後、休日も利用して、みんなで集まり製作を続けてきた。水性ペイントで描き上げた看板には、「ようこそ！　すだち苑へ」という文字のほか、花や動物などが、明るいタッチで描かれている。

そして９月２３日、仕上げ作業を行い、すだち苑の入り口に高さ１・２メートル、幅４・２メートルの看板ができあがった。

利用者やスタッフからは、「とてもかわいい看板ができてうれしい」「お客様や通行人など、たくさんの人々に見てもらいたい」と大好評。同苑の施設長は「おかげで素晴らしい看板ができ、すだち苑のみんなが喜んでいる」と、感謝していた。