青森県 弘前工業高校 電気科4人の3年生の善きことニュース

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善きことをした高校生達

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停電時も大丈夫 太陽光発電の災害情報センター開設

青森県 弘前工業高校 電気科4人の3年生

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1910(明治43)年創立の弘前工業高等学校。弘前公園内の清掃や観光客のガイドなどを行うボランティア活動「お城隊」など、多種多彩な地域交流や社会貢献活動を行っている伝統校だ。

今年8月には、電気科3年生4人が、「高校総体で青森県を訪れる選手たちが、地震などで停電が起きても電気を使えるように」と、産振実習棟西側入り口に太陽光発電を活用した災害情報センターを開設。同校が会場の一つとなったバドミントン競技の開催期間中に利用された。

センター設置のきっかけは、3月11日に発生した「東日本大震災」による大規模停電だった。「停電が長引き、連絡が取れず情報も届かず不便だった」と話す4人は、同科の課題研究のテーマの一つに電源装置の製作を掲げ、全国高校総体で日本各地から訪れる選手や観客が万が一のときに困らないようにと、競技期間中のセンター開設をめざした。

まず4人が着目したのは、2010年秋に同校が駐輪場の上部に設けたソーラーパネル。パネルのサイズは縦99センチ、横150センチ、厚さ3.6センチで合計48枚あり、最大10キロワットの発電が可能という。

4人は、5月からプロジェクトをスタート。8月上旬に、木箱の内側にコンセント6個を取り付けた電源装置を完成させ、同センターに設置。携帯電話会社3社に対応する携帯電話充電器やテレビも用意した。

バドミントン競技が始まる15日、同センターで電源が使えるかどうか最終確認した4人は「全国から集まってくる選手や地域の人々に、高校生でも太陽光発電を使ってこういうことができることをアピールしたい」と張り切っていた。

今回のセンター設置・活用は1週間と実験的なものだったが、関係者からは高い評価を得た。4人の生徒たちは、今後も電気科で学んだ知識や技術を生かした地域貢献活動を続けて行く考えだ。
(2011年11月掲載)
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