兵庫県 西脇高校 生活情報科3年生のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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企業組合の作業用に播州織エプロンを製作 おしゃれで機能的と好評

兵庫県 西脇高校 生活情報科3年生のみなさん

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兵庫県西脇市の県立西脇高校。同校の70年を超える歴史は、地元との交流を通して地域の発展に貢献する歴史でもある。

今年の8月には、生活情報科3年の生徒が、地元の企業組合「彩雲」の作業用にと、地元で200年以上の伝統を誇る「播州織」のエプロンを製作した。淡いピンク色で、脇に付けたタックで大きさも調整できる。彩雲のメンバーは「とても機能的で、おしゃれ」と喜んでいる。

彩雲は、農産物加工販売施設「山田錦の館」で地元の農産物を使った田舎巻き寿司、大豆コロッケ、大福、惣菜パン等を生産・販売している。今回のエプロンの製作は、北播磨の地域色を出そうと、彩雲が同校に依頼。生活情報科の科目「課題研究」で服飾を学ぶ14人が考案することになった。

生活情報科では、「西脇高校発COOLBIZ作戦」の一環で、地球温暖化の防止に向けた啓発と播州織の振興、地元からの情報発信を目的に、生徒が播州織素材を使った鮮やかなシャツを手作りし、西脇市長や兵庫県知事、大阪府知事にプレゼントするなどの実績を持つ。

今回エプロン作りを担当する生徒たちは、6月からデザインなどの企画をスタート。

7月には山田錦の館を訪問し、「調理中、食材などが付着しないように袖が適度に締まっていること」や「帽子は髪の毛が全部入れられること」などの要望を直接取材。すぐに試作品を製作し、改めて改善点などを聞いた。

そして、8月14日から5日間かけて製作。20日に完成した24人分を届けた。試着した彩雲のメンバーからは「これまでよりスマートに見える」「着心地がいい」と好評だった。

朝から夕方まで同校の被服室でミシンをかけ続けたという生徒は、「自分たちの作ったエプロンを仕事に使ってもらえると思うと、作りがいがある」「エプロンを見たお客さんに、播州織の素晴らしさも感じてもらえたらうれしい」と話し、今後も新しいファッションや商品を考案し、播州織の魅力を発信していきたいと、いっそうの意欲を見せていた。
(2011年10月掲載)

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