京都府 和知小学校 つくるクラブのみなさんの善きことニュース

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善きことをした小学生・中学生達

世のため、人のために立派な行いをしている小学生・中学生達を紹介します。
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お年寄りの休憩に役立てて 手作りの木製ベンチを贈る

京都府 和知小学校 つくるクラブのみなさん

京都府の中央部に位置し、昔から京都と山陰を結ぶ交通の要所として、また宿場町として栄えた京丹波町。丹波高原の由良川水系上流にあたる豊かな川や長老ヶ岳などの緑の山々に囲まれた同町和知地区に、町立和知小学校がある。

2001年、和知第一小、和知第二小、和知第三小の3校が統合し開校した同校の児童は、“常に何ごとにも精いっぱいがんばる子どもたち”で、さまざまな取組に挑戦している。特に地域との交流に力を入れており、「和知太鼓」「金管バンド」「人形浄瑠璃」などのクラブ活動では、地域の人々の指導を仰ぎながら腕を磨いている。

そのひとつ「つくるクラブ」の児童が、今年の3月、自分たちでつくった3脚の木製ベンチを近くの和知診療所に贈呈した。

製作したのは、同クラブに所属する4〜6年生18人。昨年6月から、3つのグループに分かれ、地元の老人会や社会福祉協議会の人たちの協力や指導を受けながら、作業に取り組んできた。子どもたちは、府内産の木材を使い、しっかりした手つきでノコギリで切ったり、クギを打ちこんだり、ニスを塗ったりしながら、コツコツと約8ヶ月かけて仕上げた。

完成した木製ベンチは、全長約1・5メートル、高さ約50センチと、4人の大人が楽に座れる大きさ。製作した児童は、「自然の質感を生かしながら、丈夫で長持ちするよう心掛けた」「苦労したけど、完成して良かった」と話し、いつもお世話になっているお年寄りのみなさんの休憩に役立ててもらおうと、和知診療所への寄付を決めた。

児童の活動を見守ってきた同校の北村校長は「ほとんど毎日のように地域の方々にご来校いただき、学習支援・栽培支援・食育支援・読書支援などに携わっていただいている。子どもたちのお返ししたいという思いが届けば」と話している。

なお、同校の児童は、「東日本大震災」の被災者のために、自分たちで栽培したジャガイモを贈ることを計画。4月26日に6年生が学校の畑にタネイモを植えた。今後はみんなで育て、収穫後に児童のメッセージも添えて被災地に発送することにしている。

同校児童のこうした活動は、「いつだって精いっぱい輝くわたしがすききみがすき」を教育目標とする同校の指導が、子どもたちの心にしっかりと根付いている証左と言えるだろう。
(2011年5月掲載)

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