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善きことをした高校生達

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小学校で出前授業 手作りの教材で「ものづくり」の楽しさを紹介

鹿児島県 加治木工業高校 機械科・工業化学科生徒のみなさん

2010年に創立100周年を迎えた鹿児島県立加治木工業高等学校。同校では、「自主・向学・勤労」の校訓のもと、科学技術創造立国日本を支えるものづくり技術者と社会の発展に貢献できる有能な工業人の育成をめざすと共に、地域に愛される開かれた学校づくりに取り組んでいる。

生徒も、学校の方針に沿い、各専門学科で学び、身につけた知識や技術を生かした地域貢献活動を推進している。

そのひとつが、地元の姶良市だけでなく、宮崎県、福岡県などの小学校や中学校を訪問し、身近なエネルギーやものづくりの素晴らしさを教える「出前授業」だ。それも、生徒が自ら工夫を凝らして手作りした体験用教材、展示用教材を使っており、授業を受けた子どもたちからも、“わかりやすい”“おもしろい”と好評という。

今年の2月にも、4日に姶良市立竜門小学校、8日に同市立錦江小学校、9日に同市立加治木小学校、15日に同市立柁城小学校で実施した。

5年生67人が参加した加治木小学校での出前授業には、機械科と工業化学科の1〜3年生17人が訪問。授業内容は、「おもしろ化学実験」「マイコンカー体験」「ロボット体験」「エネルギー体験」。生徒は、4つのグループに分かれた子どもたちを前に、手回し発電照明装置や電動キックボードなど、手作り教材を使った実験や実演を通して「ものづくり」の楽しさや、電気エネルギー、機械エネルギーのメカニズムなどをわかりやすく解説。その後、児童は高校生の指導を受けながら、電動キックボードに乗ったり、ロボットを操作するなど、多彩な体験学習に取り組んだ。

加治木工高生の授業を受けた児童は「ていねいに教えてくれた」「大きくなったら科学についていろいろやってみたい」と目を輝かせていた。この日、先生役を務めた生徒は「子どもたちが積極的で楽しく指導できた」「自分たちのやっていることを理解してもらえるのはうれしいこと」と話し、「今日の児童の反応や授業内容などを検証して、教材などを工夫改善し、もっと楽しい授業にしていきたい」と、さらなる意欲を見せていた。

なお、昨年11月、同校生徒の「ものづくり」を通して、エネルギーの活用や省エネの大切さなどを子どもたちに教える「出前授業」が高く評価され、第5回「エネルギー教育賞(高校・高専の部)」(主催・日本電気協会)で、九州地区の高校では初めて最優秀賞を受賞している。
(2011年3月掲載)

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