栃木県 塩原中学校 全生徒のみなさんの善きことニュース

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善きことをした小学生・中学生達

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地域の役に立ちたい」と、観光協会などに車いす3台寄贈

栃木県 塩原中学校 全生徒のみなさん

栃木県北部に位置する那須塩原市に、1200年以上の歴史を誇る温泉郷「塩原温泉」がある。この温泉街に、1947(昭和22)年に開校した市立塩原中学校の生徒は、「自分を磨きやさしい生徒」となるべく、勉学や部活に勤しんでいる。そして、日々育み、積み重ねてきた“人にやさしい心”を地域社会や人々に向け、様々な活動を展開している。

今年の1月11日には、市内の特別養護老人ホーム「生きいきの里」に2台、塩原温泉観光協会に1台、計3台の車いすを贈呈した。

同校では、生徒会を中心に古新聞やアルミ缶などのリサイクル品の回収活動を推進し、その収益金を貯めて購入した。

リサイクル品の回収は、学校ぐるみで取り組んでおり、この4年間で収益金が約40万円も貯まった。そこで生徒会が全生徒に「何に使ったらよいか」の意見を聞いたところ、黒板消しクリーナーなど授業や校内で使用するものなどの案も出たが、福祉体験活動でお世話になった「生きいきの里」と、からだの不自由な方も安心して塩原温泉を楽しんでもらおうと、車いすの寄贈を決定した。

11日の当日は、生徒会の代表2名と担当教諭が「塩原もの語り館」を訪問。観光協会の代表に車いすを手渡した。

同校の生徒は、毎年春に開催される「塩原温泉湯けむりマラソン」や秋の「古式湯まつり」、冬に東京で実施される「早春のキャンペーン」など、観光協会が主催する様々な催しにも協力している。

協会の代表は、「大変うれしい。旅館などにも貸し出し、観光客のみなさんにご利用いただき、塩原気持ちよく過ごしてもらえるよう活用したい」と話している。また、特別養護老人ホーム「生きいきの里」の職員も「大変ありがたい贈り物です」と同校生徒の思いやりに感謝していた。

なお、同校の生徒は以前から福祉活動に熱心に取り組んでおり、今年度は「1人1ボランティア活動」をテーマに、総合的な学習の時間で一人暮らしの高齢者宅に生徒手作りのお弁当を配るなどの活動を行っている。

また、廃品回収の収益金の中から2万円をユニセフ寄託した他、古着や文房具などを集め東南アジアの子どもたちに送ろうという活動に加えて、3月11日にマグニチュード9.0の大地震と大津波に襲われた東北地方へ義援金を送ろうと募金活動を始めているという。

これらの活動の中心となっている生徒会では、「塩原の町はもちろん、日本の、そして世界の人々に少しでも役立てることが出来ればうれしい」と話していた。
(2011年3月掲載)

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