岩手県 盛岡工業高校 土木科の生徒のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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小学生に測量技術の面白さを伝授 子どもたちも「楽しかった」

岩手県 盛岡工業高校 土木科の生徒のみなさん

1897(明治30)年開校と、110年を超える歴史と伝統を誇る岩手県立盛岡工業高校。ラグビー部、レスリング部、ウエイトリフティング部など全国レベルの強豪校としても知られる同校の生徒は、「質実剛健」の校訓のもと、将来有為な技術者となるよう、学習に励んでいる。生徒は日々の学びで得た専門知識や技術力を地域に生かそうと、様々な活動に取り組んでいる。

今年の1月24日には、土木科の生徒が同校の東側に位置する盛岡市立羽場小学校を訪問し、測量技術の面白さを伝授する出前授業を行った。

先生役を担当したのは土木科で学ぶ3年生6人で、羽場小の5年生2クラスで「距離を測ろう」をテーマに、一歩を基準に距離を測定する「歩測」や機械を使った「測量技術」を紹介した。

6人の生徒は、児童に「測量」について、いかにわかりやすく伝えるか、事前に担当教諭などに相談しながら、全員で検討し準備してきた。そして当日、授業で使用する測量機器を持ち込み、約20メートルの距離の測定を実演。レーザー光を使って距離を測るもので、児童は、高校生の指導を受けながら、興味深そうに測量器のレンズをのぞき込み、友達が見えると歓声を上げたり、手を振ったりしていた。

「お兄さんたちの指導はとてもわかりやすかった」という児童は、「機械を使うと離れた場所の距離でも測ることができて楽しかった」と、測量に関心を持ったよう。

羽場小の卒業生という生徒は「後輩たちが、少しでも測量の世界に興味を持ってもらえたらうれしい」と話すと共に、「子どもたちが楽しそうに学んでくれたので良かった」と、今回の出前授業に手応えを感じたようだった。

今回の6人の生徒の活動は、生徒の人格を尊重し、感動に満ちた学校生活、地域との連携を深め、信頼関係の確立を目指す同校の経営姿勢の成果といえるだろう。
(2011年3月掲載)

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