山形県 山辺中学校 1、2年生のみなさんの善きことニュース

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善きことをした小学生・中学生達

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10年続く雪はきボランティア お年寄りから感謝の言葉

山形県 山辺中学校 1、2年生のみなさん

第一次世界大戦前夜、世界平和を希求し、各国から「世界の良心」と謳われた外交官・安達峰一郎や、童謡「花のいろ」で知られる童謡詩人・武田勇治郎のふるさと、山形県山辺町。豊かな自然の中で人と心と文化を育む同町に、町立山辺中学校がある。同校の生徒は、町の先人達の生き方を学び、健やかでやすらぎのある助け合いの精神を育むと共に、その心を地域に生かすべく、様々な活動に取り組んでいる。

そのひとつが、毎年冬、生徒が放課後に町内の高齢者世帯などを訪れて、玄関前などに積もった雪を除排雪し、お年寄りと触れ合う「雪はきふれあいボランティア」だ。

生徒による地域貢献の一環として2002年から始まった活動で、今年も1月19日からスタートした。

参加したのは1、2年生約100人で、2〜6人ずつ30の班を構成。事前に町の広報を利用して、要介護者や65歳以上の高齢者世帯を対象にボランティア先を募集。民生児童委員を通じて依頼を受けた18世帯を、2月下旬まで毎週水曜日の放課後、計6回にわたって雪はきボランティアに取り組んだ。

初日の19日午後4時過ぎ、3人の2年生が、山辺町大門のお年より宅を訪問。生け垣に積もっていた雪を取り除く作業などを行った。生徒は「少しでも役に立ちたい。家でも雪掃きを手伝っているので、きょうはスムーズにいった」と満足そう。雪はきをしてもらったお年寄りは「一人ではなかなか出来ないので大変助かっている。生徒のみなさんとの触れ合いも楽しみにしている」と笑顔で話していた。

同校生徒の雪はきボランティアは、町内だけではとどまらない。隣の寒河江市から通学している同校の生徒は、地元の老人宅の除雪を自主的にすすめている。気づいたらすぐ実行する、思いやり深い同校の生徒らしいエピソードの一例だ。

一人暮らしで日中は鍵をかけているというある高齢者からは「今年の大雪には体がついていけないと思っていたところ、鍵を開けて玄関を出て外を見たら、きれいに除雪されていた。びっくりして近所の人に聞いたら、山辺中の生徒がやっていってくれたと聞いてお礼が言いたい」と、同校の勝美校長にお礼の電話が寄せられるなど、地域のお年寄りから感謝されている。

今年参加した生徒は、10年続く「雪はきふれあいボランティア」を同校の伝統として今後もしっかりと継続し、心の触れあえるまちづくりに貢献していきたいと、力強く話していた。
(2011年3月掲載)

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