北海道 小樽工業高校 ボランティア部と生徒会のみなさんの善きことニュース

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善きことをした高校生達

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小学校で出前教室 科学って面白い!と子どもたちも興味津々

北海道 小樽工業高校 ボランティア部と生徒会のみなさん

異国情緒あふれる歴史とロマンの街、北海道小樽市に、1939(昭和14)年創立の北海道小樽工業高校がある。同校の設立は、当時の小樽市の悲願であり、市や関係者の努力はもちろん、市民の熱意・協力及び浄財等の財政負担をもって実現したもので、まさに地域が作り上げた工業学校といえる。それだけに同校の生徒は、郷土を愛する心は強く、地域に役立つ活動にも熱心に取り組んでいる。

昨年8月には、測量の全道大会で優秀賞を得た生徒3人が、市立長橋中学校グラウンドで、陸上トラック競技やサッカーのペナルティーエリアなどのラインを引く基準となる測量を、ボランティアで行っている。

そして、年末の12月8日には、ボランティア部と生徒会の生徒が、市立天神小学校で、児童を対象にした「科学・ものづくり教室」を開講した。同校はこれまでも小学校、児童クラブなどで子ども工作教室や、親子向けの科学教室、学校開放講座などを開催しており、今回天神小を訪問したのは担当教諭と生徒7人。体育館で開いた教室では、4年生から6年生の児童95人を前に、熱気球実演や酸素を液体にする実験などを披露した。

熱気球の実演では、直径6メートルの巨大な気球を暖めて浮かばせ、空気の膨張と浮力についてわかりやすく解説。また、マイナス196度の液体窒素でビニール袋に入れた酸素を急冷し、液体へと変化させる実験では、子どもたちは興味津々の様子で見つめていた。

さらに、竜巻発生装置やスライム作りなど約10の実験・実演を行ったほか、高校で飼育しているヘビも持ち込んで観察する楽しさも伝えた。

子どもたちは、生徒が見せる実験や実演の一つひとつに歓声を上げたり、驚いたりしながら科学の楽しさを体感していた。

今回の教室で先生役を務めた生徒は「科学は、見せるだけでなく、実際に体験してもらうことが大事と実感した」「機会があれば、科学教室に参加し、子どもたちに科学する魅力や楽しさを伝えたい」と意欲を見せていた。また、天神小の児童は「とてもわかりやすく教えてくれて将来に役立ちそう」と目を輝かせ、「理科が好きなので、小樽工高に進学して、いろいろな実験をしてみたい」と話していた。
(2011年2月掲載)

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