栃木県　薄葉小学校　全児童のみなさんの善きことニュース

栃木県の北東部に位置する大田原市。昔から奥州街道の宿場町として栄え、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の途中に約２週間も滞在し、多くの句を詠んだことでも知られるこのまちに、市立薄葉小学校がある。同校の児童は、同市が育んできた文化と、市の中央を流れる那珂川や八溝山系の里山など、自然豊かな郷土をこよなく愛しており、学校での学びを通して環境を大切に守るため、ペットボトルキャップ回収活動をはじめ、多彩なエコ活動を行っている。

その中で、１２年前から取り組んでいるのがアルミ缶回収活動だ。５、６年生１１人で構成する福祉委員会の児童を中心に、全校児童が協力して回収活動を推進。リサイクル業者の売却した益金で、市内の高齢者福祉施設に車いすなどを贈っている。

この優れた活動が評価され、平成２２年度「アルミ缶回収優秀校」（アルミ缶リサイクル協会主催）に選ばれ、昨年の１１月１９日、同校で表彰式が開催された。

同協会では、表彰の評価基準を活動年数にウエイトをおいており、今回の表彰も、同校の１０年以上にわたる回収活動が高く評価されたもの。

当日は、協会関係者が同校を訪問。福祉委員会の児童に表彰状と賞金を手渡した。

全校児童を代表して賞状を受け取った６年生の福祉委員は「先輩から受け継いできた薄葉小学校伝統のエコ活動が評価されたことが、たいへんうれしい」「わたしたちが卒業しても、回収活動を続けていってほしい」と、後輩たちに願いを込めていた。