京都府　勧修中学校　全校生徒のみなさんの善きことニュース

京都市の東端に位置し、京の東の玄関口として成長を続ける山科区に、今年創立３５周年を迎える市立勧修中学校がある。同校の周辺には芝町遺跡や中臣遺跡、天智天皇陵、有名古社寺などをはじめ、古代から近代にいたるまで、多彩な遺跡、旧跡が残り、優れた文化を育んできた地域である。生徒も歴史と伝統、豊かな文化を築いてきた郷土を愛する心を育んでおり、山科川・旧安祥寺川周辺などを清掃する「ふるさとの川　クリーンアクション」などの地域貢献活動などに活かされている。社会に役立つ活動は、世界に向かっても発揮されており、そのひとつが、ペットボトルキャップの回収活動だ。

この活動は、集めたキャップをリサイクル事業者に売却し、その収益金を、病気で苦しむ発展途上国の人々を救うためのポリオワクチン購入資金にすることを目標としている。

昨年の１１月２６日、同校の生徒が１年かけて集めたペットボトルのキャップ約４万８０００個を、リサイクル業者に渡した。

同校では生徒会が中心となって、昨年度から各学級と職員室に回収箱を設置。全校生徒が協力してキャップを持ち寄った。

キャップ８００個（２０円）で一人分のワクチンが購入できる。今回は約６０人分に相当し、ＮＰＯ法人を通じてミャンマーやブータンなどに贈られるという。

この日、リサイクル業者にキャップを手渡した生徒は、「アジアやアフリカなどでは、貧困などで病気に苦しむたくさんの人がいると聞いている。わたしたちの活動で、１人でも多くの子どもたちや人々の体が少しでも良くなり、元気な笑顔になってくれればうれしい」と、真剣な表情で話していた。