岩手県 蛸ノ浦小学校 5、6年生のみなさんの善きことニュース

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善きことをした小学生・中学生達

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新巻サケを老人福祉施設に贈呈 お年寄りと交流を楽しむ

岩手県 蛸ノ浦小学校 5、6年生のみなさん

岩手県の沿岸最南部に位置する大船渡市に、1873(明治6)年の創立以来、138年の歴史を誇る市立蛸ノ浦小学校がある。「心豊かで学び続ける子どもの育成」を教育基本目標とする同校の児童は、日頃の学びや学校活動などを通して、美しいものに感動し、思いやりの心を育み、ふるさとを愛し、進んで働く子どもへと成長している。地域に貢献する活動にも熱心で、その主体となっているのが、同校の特色ある教育活動「蛸ノ浦海づくり少年団」だ。

同少年団は、同校のある大船渡市赤崎町の主産業“水産業”に関する理解を深めるとともに、様々な活動を通して協調性を養い、郷土の文化を継承することを目的として、1997(平成9)年に結成された。団員の子どもたちは、漁協関係者、県地方振興局水産部、市水産課等の協力を得ながら、海岸清掃、アサリの育成調査、サケの新巻作りなどの体験活動を通して、「生きる力」を育んでいる。

昨年の12月1日、少年団の貢献活動の一つとして、自分たちで手作りした新巻サケ10匹を、大船渡市猪川町の特別養護老人ホーム富美岡荘と養護(盲)老人ホーム祥風苑の利用者へ贈呈した。

当日は、団を代表して5、6年生が富美岡荘を訪問。入居するお年寄りや職員の大歓迎の中、6年生の団長が「この新巻サケは、団員みんなで作りました。みなさんに召し上がっていただけることが励みになっています」とあいさつし、「これからもさまざまな形で海づくりに取り組んでいきたい」と決意を表明した。

続いて子どもたちは、練習を重ねてきた合唱や漁から帰港した漁船を迎える唄「御祝」、郷土芸能の「権現様」の中の子どもたちの踊りを披露。お年寄りたちから盛んな拍手を受けた。

その後児童は4つの班に分かれてお年寄りと交流。一緒に折り紙やお手玉を楽しみ、談笑の花を咲かせた。

利用者のお年寄りは「いただいた新巻サケが楽しみ」「思いやり深い子どもたちと触れ合って、元気がもらえた」と笑顔で話し、「また遊びにきてね」と子どもたちに声をかけていた。
(2011年1月掲載)

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