北星学園女子高等学校
(高等学校/私立/女子校/北海道)
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2001年9月11日、アメリカを襲った同時多発テロの発生後、札幌市にある北星学園女子高校の生徒たちは、授業でアフガン問題や現地の苦しい生活を学んだ。6000人以上の市民を犠牲にしたテロ、そしてアメリカを中心とする報復という名の武力行使。生徒たちは「何が正しいことなのか」を議論し、悩みながら、まずは「自分たちに何ができるか」という問いかけを行った。そして、一つの答えを見つけた。それは、厳しい冬を迎えようとするアフガニスタンの人々を救うために、みんなで古着を持ち寄り、贈ることだった。 古着を寄付したのは、同高3年の3クラス計90人。昨年の12月17日から19日の3日間で、コート、ジャンパー、セーター、乳児用の靴下など、200点以上が集まった。いずれも洗濯されたものばかりで、衛生面にも気を配る生徒たちの優しさが伝わってくる。 生徒たちの心のこもった古着は、25個の段ボール箱に1点ずつ丁寧に納められた後、東京の援助団体に預託され、アフガニスタンに贈られた。 箱詰めに参加した生徒は「私のまわりには物があふれているのに、小さいテントに5〜6人で生活している人がいるのを知ったときは、ショックだった」という。また、トレーナーや手袋などを寄付した生徒は「これからも支援活動にかかわっていきたい」と話す。 北星学園の高校と中学の教諭たちは「生徒がこの問題に無関心ではいけない」と、授業で英語の報道番組や新聞を教材に使ったり、講演会を開くなどして、テロの背景にあるパレスチナ問題やアフガニスタンの実情を語り、生徒が自ら考える場を作ってきたという。そして、教諭の一人は「知ることを第一歩に、生徒たちは自分の意見を持つまでに成長した。これからも世界の出来事に関心を持ってほしい」と話していた。 なお、同学園の中学校の生徒たちも、クリスマスに集めた募金の一部をアフガン支援に寄付している。 |
| (2002年5月) |
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