 徳島県徳島市の西に位置する石井町に、県立名西高校がある。約90年の歴史を誇る同校の生徒は、校訓「誠実」の言葉を、毎日の勉強や部活の他、社会貢献活動などに確かな形として生かしている。各運動部で活動する生徒たちが「名高パトロール隊」として、校外のランニングを兼ねて防犯の見回りを行ったり、町内の清掃活動を行うなど、地域から高く評価されている活動も数多い。 今年の9月には、1年生が東日本大震災の被災地の復興を応援しようと、縦5メートル、横7メートルの大型ポスターを製作。12日から14日まで開催された学校祭の期間中、校舎壁面に飾った。来場者からは、1年生の想いに「感動した」などの声が聞かれた。 今年の学校祭で、1年生はクラスごとに「東日本大震災」をテーマにした企画展示をする事になった。マグニチュード9.0の大地震、多くの町を飲み込んだ大津波。多大な被害を受けたにもかかわらず、静かに立ち上がる被災地の人々の姿をニュースなどで知った生徒は、その想いを様々な形で表現した。 その中で、今回のポスターを企画したのは芸術科で美術を学ぶ1年生20人。二人の高校生が「がんばろう日本!」と書かれた横断幕を掲げているイラストの中心には日本列島を描き、その周囲には「がんばれ!」など、163人の1年生全員の寄せ書きで日の丸を表現している。さらに、被災地を応援する大勢の生徒の姿や、「Don’t give up」「日本加油」と、英語と中国語による激励メッセージも添えた。 夏休みを利用して完成させた生徒は、「多くの人が見てくれて良かった。震災の事実を心に刻み、みんなで支援の気持ちを高めたい」と真摯な眼差しで話していた。 今回の1年生の活動は、名校スピリット「若き生命 曇らぬ心 久遠の愛」を、誠意を込めて形にしたものと言えるだろう。 |
| (2011年11月) |
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